2005年01月05日
助成金と云う名の迷惑料
特殊印刷機械大手のナビタスが、たばこを吸わない「嫌煙」社員全員に手当てを支給することがニュースになった。禁煙意識を高めるのが狙いらしいが、現在進行形で高額の煙草税を支払っている喫煙者に対しては、さほど問題意識を持たせる事に成るとは考え難い。
「嫌煙」を評価するという名目らしいが、こんな頓珍漢な理由で手当てをもらう方も不幸だし、対象外になった喫煙者の意識改革にも役立つとは思えない。「嫌煙」は会社から評価されるような類のものではなく、個人が持つ趣向に属する考え方の一つに過ぎない。むしろ経営者がやるべき事は、「嫌煙」を意思表示できる職場環境作りであり、その問題の対策を講じる事だろう。
私の考える禁煙意識とは、同じ部屋で煙草の煙を吸いたくない「嫌煙」社員が、堂々と「煙たい」と言える職場環境を整える事が目的あり、この制度では、禁煙が単なる損得感情の議論で終ってしまいかねない。会議中の禁煙を提唱するだけで、いわゆる「嫌煙」社員は、お金では代えられない満足を得る事だろう。
これでは逆に、喫煙者の免罪符を作ったようなものなのだ。禁煙助成金という名目は、事実上の迷惑料として受け取れかねない。こんな制度しか思いつかない経営者だからこそ、社員の6割という高い喫煙率なのだろうと邪推してしまうのは、悪い癖かもしれない。
話しは変るが、東海道新幹線の禁煙車両に接するデッキから灰皿が撤去されたというニュースは、喜ばしい。少し前の禁煙関連ニュースでも紹介した『新幹線の「煙害」』を受けての対応だと思うのだが、JR西日本ではないのが残念だ。
もう一つ関連したニュースがある。タバコの受動喫煙が子供の知的能力への悪い影響があるというものだ。詳細が分からないので何とも言いようがないが、受動喫煙と知的能力の関連よりも喫煙と教育水準の関連の方が興味があります。
- たばこに関するニュース
- 日経新聞: ナビタス、たばこ吸わない社員全員に手当
- 読売新聞(中部): 禁煙車へ紫煙 ストップ 隣接デッキ灰皿撤去 東海道新幹線
- 河北新報社: 受動喫煙で成績低下 読解や算数、米の研究
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