2005年03月24日

喫煙は「ニコチン依存症」

正式に医療関係者が禁煙ビジネスに参入する狼煙を日本循環器学会学術集会で19日に上げ、喫煙は「ニコチン依存症」という病気ととらえ、依存を断ち切るための治療法や、「禁煙に失敗しても患者を責めない」といった指導のこつを示したらしい。

禁煙が眼中にない喫煙者にとっては寝耳に水のようなニュースに違いない。ストレスを和らげてくれたりホッと一息つける一服という行為が、嗜好ではなく依存症だからと切って捨てられた格好なので、聞く耳を持たないであろう事は容易に想像できる。私自身の喫煙経験でも『喫煙行為の正当性』は重要な位置付けであったし、それを否定される事を激しく拒んだからだ。

しかし、きっかけがあれば禁煙をしたいと思っている喫煙者にとっては、かなりの衝撃をもって伝わる事だろう。たばこ税の増税を機に禁煙を考える人にも似たような影響を及ぼすはずだ。ただし立派な病名が付いたからといって、自分自身で一歩目を踏み出さない限り、現状から抜け出せない事には変りはない。病気を自覚し病気と闘う覚悟を決めないとタバコとの関係は改革出来ない。

この他、埼玉県熊谷市医師会の井埜利博医師(小児循環器)らの研究が同学会で発表されたらしい。親の喫煙が子供の善玉(HDL)コレステロール値を下げ、成人後の動脈硬化リスクを高めるというものだ。子供と接する時間の多い母親が喫煙者の場合は、父親の2倍の影響があると併せて発表されたらしいので、一時の欲求に流されず深刻に考え直すべきではないだろうか。

最後は、前回お伝えした名古屋市の路上禁煙のニュース。初日は横暴な違反者がなかったと概ねホッとした様子だ。初日は報道機関も悪質な違反者を逃すまいとカメラを構えているので、一般常識の範囲を逸脱する姿勢は示し難いという本音も見え隠れするが、規律は最初が肝心といわれるので徹底して喫煙者のモラル向上に今後も努めて頂きたい。

たばこに関するニュース
朝日新聞: 喫煙は「ニコチン依存症」という病気 禁煙治療で手引書
読売新聞: 親の喫煙、子に「害」じわり…動脈硬化のリスク高まる
読売新聞: 路上禁煙スタート 初日、目立った違反なし 指導員「ホッ」 市外の人への周知に課題も

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