2005年01月28日

強制禁煙とタバコ文化

欧米の禁煙事情は、日本の喫煙者にとって卒倒しそうなことを平気でするから考えさせられる。今年一月から職場以外の喫煙も禁止した米ミシガン州の健康医療関連会社ウェイコ、太り過ぎの従業員の健康管理にも踏み切ったらしい。同社は今月中旬、禁煙検査を拒否した従業員4人を解雇している。

恐らく従業員の医療費を会社側が相当分負担しているのだろうが、嫌なら止めればいいと言ってのけるオーナーのハワード・ウェイヤーズ氏は、なんともあっぱれだ。自分に甘い性格なら節制を進んで出来ない人もいるだろうから、否が応にも規則に従うだけで健康管理が出来るわけだから、満更でもないと思うのは、禁煙効果だろうか。

さて、これが日本だったらと考えてみよう。禁煙を奨励し奨励金までだす企業は、日本にもかなりの数存在するはずだが、決して最後の一人になろうが、罰金を徴収したり強制的に喫煙の自由は奪われることはないだろう。禁煙強制に実行力を持たせるには、企業側による医療費の負担などの何か特別なインセンティブがなければ、この日本はもとより欧米でも高いハードルに違いない。

近年日本でも個人主義が台頭してきてはいるが、確固たる規範となる根拠さえあれば、集団の輪を自ずから乱す事はしないのではないかと思うので、これからの日本が向かうとすれば、強制的な禁煙社会ではなく社会通念上の確固たる規範作りではないだろうか。端的に言えば、モラルの形成である。主体的に禁煙することで辛さも軽減されるだろう。

戦後60年間掛けて普及した煙草文化があるとするなら、今、緩やかに新しくタバコ文化に変化している途中ではないだろうか。道端に吸殻を捨てる文化などあってはならないし、できる事なら食事中や人前で臭い煙を撒き散らかす文化も衰退して欲しいものである。

カリフォルニア州サンフランシスコでは、公園内を禁煙区域とする法案が可決されたらしい。子供の前で喫煙する事すら否定しているのは、私も同感だし多くの人も共感できるのではないだろうか。子供にタバコ文化は必要ないのだ。



たばこに関するニュース


CNN: 喫煙検査拒否の従業員を解雇の米医療会社、肥満も許さじ


CNN: 公園内を禁煙に、米大都市で初? サンフランシスコ市

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2005年01月25日

指導アイデアに補助金?

悩ましい記事だ。「飲食店などに行う指導のアイデアに補助金を出す事業」こんな事になぜ補助金が使われるのか理解しがたい。主語である都道府県は、受動喫煙の対策を強化する為に、お金を払って指導のアイデアを募集するというのか。いくら頂けるのか知りたいくらいだ。

パチンコ屋やレストランが主なターゲットらしいが、それならお客の満足度や利便性よりも第一に、まず従業員の健康被害を抑制する為だと訴え通達すればいいのだ。簡単に欧米に習えるではないか。その通達を遵守できない悪質な事業所や施設は、保健所の判断で改善が見られるまでの一定期間を業務停止にすればいいのだ。

業界団体や圧力団体の御機嫌まで私は伺うつもりがないので勝手な事を言っているが、それを内々の補助金などという姑息な手段を使って一時を凌いだとしても、未来に負の遺産を残すだけだろうから正攻法で攻めるべきだと私は思う。

そんな中、イギリスからニュースが飛び込んできた。大手パブチェーンが。2006年5月から英国内のパブ650店をすべて禁煙にすると発表したのだ。理由は、「たばこを吸わない人が増え、煙いからという理由でパブに多くの人が来なくなっている」かららしい。私も隣りでタバコの煙を吸わされる恐れがある飲食店は、できるだけ避けるように心掛けている。なぜなら身体にも気分も悪いからなので、このチェーン店会長の分析は、間違っていないと思います。



たばこに関するニュース


読売新聞: 飲食店での受動喫煙、対策強化へ


日経新聞: 英大手パブチェーン、650店全面禁煙

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2005年01月20日

禁煙誓約書に拍手!

学校の敷地や通学路で喫煙したら、自主退学をしますという禁煙誓約書を新入生に書かせた名古屋女子大・短大に大きな拍手を送りたい。

なによりも素晴らしいのは、「妊娠・出産期の悪影響がはっきりしている以上、煙のないキャンパスを」を合言葉に禁煙教育とサポートを徹底してるところだ。これが女性差別だといって反対があったらしいが、そんな見識の人達の相手をする必要ない。個人の自由で楽しむ嗜好品なら学校以外で吸えば良いのだ。この合言葉を拡大すれば、妊娠・出産期の女性のいるところで喫煙するのは、喫煙マナーに反していると言えよう。

これまで喫煙マナーの基となっていた社会状況は、健康増進法の施行以来、劇的に変化しなければならないはずなのに、慣例や慣習に縛られた考え方を捨て切れない連中が未だに多い。あるものは喫煙の自由と権利を訴え、利害関係のある者は、既得権益を守ろうとするのだ。これらは単なる法律無視に他ならない。

ただし事を急ぐと摩擦も起こるので、時間をかけて人々の共通認識として、喫煙と受動喫煙の害を広く正しく伝えていくべきだろう。そうする事で新たな喫煙マナーも自然に身に付くだろうし、日本的な美しい作法も生まれるのではないだろうか。そういう意味でも教育現場で正しい知識を学べるのは大いに結構な事だと思うし、願わくば、もう少し若い世代から教育を充実して欲しいと思います。



たばこに関するニュース


なにわWEB: 名古屋女子大「禁煙誓約書」で喫煙者半減


日経新聞: 肺がん患者らが国やJTを提訴・横浜地裁


日経新聞: 高級葉巻の名産地キューバでも禁煙 劇場やバスなどで

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2005年01月18日

受動喫煙対策、総点検

厚生労働省が受動喫煙の実態調査を2005年度から始めるらしい。対象となるのは、学校や病院、劇場、百貨店、事務所、飲食店、ホテル、鉄道駅、娯楽施設、タクシー車内などで、分煙や禁煙など取り組みの有無や状況を聞くらしい。

調査は、各施設を所管する省庁や業界団体に協力してもらうかたちで実施され、厚生労働省においては、全国8万カ所以上の社会福祉施設を対象とする毎年の調査や、全国約17万カ所の医療施設3年に1回調べる実態調査などを活用し、数年内には同法が対象とする全種類の施設の調査を終えたいらしい。

厚生労働省としても実態を調べないと対策を起てらないというジレンマがあるだろうから、冷静に推移を見守るしかない。改めて法律適用の範囲の広さに感嘆させられるが、事業者や施設責任者の悩みも大きい事だろう。

しかし、2003年5月に健康増進法が施行され、もうこの流れが後戻りすることはない。だから速やかに、不特定多数の人が集まる施設の管理者は、受動喫煙を防止するために必要な措置を講ずるよう努めて頂きたい。

いずれは諸外国のように強制的な禁煙法も登場するかもしれないが、それを座して待つというのは、一部の事業者と同等に成り下がる極めて不名誉な決断ではないだろうか。

たばこに関するニュース
日経新聞: 受動喫煙対策、全国の公共施設を総点検・厚労省など

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2005年01月14日

漫画喫煙シーンの影響

厚生労働省研究班が、大真面目に漫画の喫煙シーンについて調べたらしい。ページ換算で全体の0.38%で、喫煙の描写が1カ所でもある作品では平均6.4%に上るとする調査結果と主任研究者の尾崎米厚鳥取大助教授(環境予防医学)は「少年がよく読む漫画誌に、かなりの喫煙場面があり、影響が心配される。未成年の喫煙との関連を調べたい」としている。

この数字が大きいのか小さいのかという議論は、まだ結論が出ていないようだが、喫煙との関連があることは紛れもない事実だろう。それはすべての喫煙描写が喫煙へと結びつくのではなく、逆に、喫煙を敬遠すると云う関連性も考えられるからだ。

私の小さい頃は、一家団欒でテレビドラマを見るという光景が当たり前だったので、萩原健一や松田優作らのカッコ良さに、知らず知らずタバコに憧れていたと思う。あと「コンバット」好きだった私の脳裏には、戦闘シーンの後の一服や負傷した隊員の一服が妙に残っていて、これも疑う事無くありのままに認識したものだ。

また憧れのハリウッド映画などは、これでもかというくらい喫煙シーンが多かったように思えてならないが、大手メディアでこの話題は御法度に違いない。S・マックイーンやJ・ディーンの喫煙シーンに憧れるなという方が無理があったのだ。

しかし、和田ア●子がパチンコをしながら咥えタバコでお正月のテレビ番組に放送されても、憧れる人は極稀であり、逆にカッコ悪いと思う視聴者の方が多いのではないだろうか。少年漫画にも同様の演出を期待したいものだ。

厚生労働省も初めから漫画との関連性ありきで調査するのもいいが、まず現役の中高生に関連性について率直なアンケートするくらいの事はしてもいいと思うし、大変興味深く思うので是非、実行して欲しい。

たばこに関するニュース
ヤフー共同通信: 一部漫画で喫煙描写6% 厚労省研究班「影響心配」

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2005年01月11日

イタリアで屋内禁煙始まる

大相撲が今年の初場所から館内全面禁煙になったニュースは、かなりのマスコミでもスペースを割いてアナウンスされた。大いに喜ばしい事だが、あの阪神甲子園球場ですら、2003年のオープン戦からスタンド内の禁煙を始めているので、相撲協会を余り褒めるのはよくないような。

恐らく協会側は、高額の升席で観戦してくれるお得意様に配慮したに違いないが、平日でも熱心に国技を升席で観戦してくれる人達のモラルは、協会側が心配する程低くはないようだ。私は、こちらの方が嬉しかった。

私は平成9年大阪ドームの開幕戦に足を運んだ時、スタンドでビール片手にタバコを吸えない事を嘆いた。それから、ガラガラの3階席をテレビで見るたびに、「あそこなら吸ってもバレない」などと考えていた事が、今ごろ気恥ずかしく思い出された。

この流れが飲食店を直撃するまでに、いったいどれほどの時間が掛かるのだろうか。1月10日からイタリアでもレストランやバールを含む屋内公共施設の禁煙法が施行されはずだが、あの陽気なイタリアがどうなるのかは興味津々だ。

早速、ナポリで逮捕者がでたとの外電も伝えられている。男性は、27ユーロの罰金だったらしいが、もしも妊婦や子供が同席していたなら275ユーロになるらしい。また、通報義務を怠ったカフェの経営者には2200ユーロの罰金が科せられるらしい。(1ユーロ=約135円)

もしも、イタリアでこの禁煙法が守られるという現実を目の当たりした諸外国は、大いに自信を持つに違いないだろう。やれば出来るのだ。

たばこに関するニュース
読売新聞: 国技館升席から灰皿撤去…未練の愛煙家、嫌煙派は喜ぶ
阪神甲子園球場: ■『スタンド内禁煙』についてのお知らせ
日経新聞: イタリア、10日からレストランなどほぼ禁煙に
ロイター: イタリアで新禁煙法が施行、早くも違反者

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2005年01月06日

もう一つのタバコ情報

禁煙を初めて、何が大変かというと記憶との戦いです。これまで散々タバコを吸う事を正当化してきた代償と呼ぶべき負の遺産です。

しかし、この負の遺産という情報は、全くの普遍的なものではなく、どちらかというとタバコ会社が売上を伸ばす為に普及させた偏った情報なのです。なぜなら非喫煙者には、到底理解出来ないカルト教の経典並のお題目だからです。

タバコがなくてイライラするのは、ニコチン依存症だからであって、非喫煙者には無関係な症状だし、一服すると落ち着いたり集中するのも同様の理由です。タバコが美味しいなどという話しには、哀れとしか思いません。

さて本題です。これまでの偏った情報ばかりでは、記憶との闘いに勝利するのは難しくなるので、ここで新たなタバコ情報を教えましょう。以下を記憶して下さい。

  • タバコは、麻薬の一種だ!
  • タバコは、ニコチンと有害物質を運ぶ道具だ!
  • ニコチンは、脳内の働きを鈍化させる!
  • タバコが欲しいのは、ニコチン依存症という病気だからだ!
  • タバコは、煩わしい持ち物だ!
  • タバコを吸うと血管を傷付ける!
  • タバコがなくても人生は楽しめる!
  • 歩きタバコやポイ捨ては、カッコ悪い!

※随時、最新タバコ情報を追加する予定。

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2005年01月05日

助成金と云う名の迷惑料

特殊印刷機械大手のナビタスが、たばこを吸わない「嫌煙」社員全員に手当てを支給することがニュースになった。禁煙意識を高めるのが狙いらしいが、現在進行形で高額の煙草税を支払っている喫煙者に対しては、さほど問題意識を持たせる事に成るとは考え難い。

「嫌煙」を評価するという名目らしいが、こんな頓珍漢な理由で手当てをもらう方も不幸だし、対象外になった喫煙者の意識改革にも役立つとは思えない。「嫌煙」は会社から評価されるような類のものではなく、個人が持つ趣向に属する考え方の一つに過ぎない。むしろ経営者がやるべき事は、「嫌煙」を意思表示できる職場環境作りであり、その問題の対策を講じる事だろう。

私の考える禁煙意識とは、同じ部屋で煙草の煙を吸いたくない「嫌煙」社員が、堂々と「煙たい」と言える職場環境を整える事が目的あり、この制度では、禁煙が単なる損得感情の議論で終ってしまいかねない。会議中の禁煙を提唱するだけで、いわゆる「嫌煙」社員は、お金では代えられない満足を得る事だろう。

これでは逆に、喫煙者の免罪符を作ったようなものなのだ。禁煙助成金という名目は、事実上の迷惑料として受け取れかねない。こんな制度しか思いつかない経営者だからこそ、社員の6割という高い喫煙率なのだろうと邪推してしまうのは、悪い癖かもしれない。

話しは変るが、東海道新幹線の禁煙車両に接するデッキから灰皿が撤去されたというニュースは、喜ばしい。少し前の禁煙関連ニュースでも紹介した『新幹線の「煙害」』を受けての対応だと思うのだが、JR西日本ではないのが残念だ。

もう一つ関連したニュースがある。タバコの受動喫煙が子供の知的能力への悪い影響があるというものだ。詳細が分からないので何とも言いようがないが、受動喫煙と知的能力の関連よりも喫煙と教育水準の関連の方が興味があります。

たばこに関するニュース
日経新聞: ナビタス、たばこ吸わない社員全員に手当
読売新聞(中部): 禁煙車へ紫煙 ストップ 隣接デッキ灰皿撤去 東海道新幹線
河北新報社: 受動喫煙で成績低下 読解や算数、米の研究

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