2005年02月25日

タバコは恋人【男編】

一生の愛を誓った事もあった。絶対に俺には必要なんだと頑なに信じていたからだ。なにも疑わず、信じていられた頃は、幸せだったのかもしれない。

親に反対されても連れ添いすべてを受け入れていたはずなのに、まさか別れる時が来るとは思いもしなかった。もう一度考え直せという友達もいたし、二度と会わない方がいいという友もいた。自分の中でもちゃんと整理は出来ていなかったが、時の流れに身を任せようと心に決めた。

いざ離れて暮らしてみると寂しく辛い。いつも傍にいて、励ましたり落ち着かせてくれたり癒してくれていた。今も指先が温もりを憶えている。ダメだ、忘れようとするけど、反対に思い出が溢れてきて会いたくなるばかりだ。

こっそりあの子の事情をよく知る友達に連絡をしてみた。もしかしたら縁りを戻すきっかけがあるかもしれないという淡い期待もあったのだが、しかし、俄かには信じられない事実を知らされた俺は、冷静に聞く事ができないほど落胆してしまった。結局、彼女は、お金が目当てだったのだ。

出会った頃の颯爽としてお洒落なイメージは、俺に近寄るポーズだったようなのだ。まんまと騙されて大金を費やしてしまったわけだが、ちゃんと事情を知った事で重い荷物を下ろしたような安堵感もある。もしも本当の事を聞いていなかったら、未だに悩み続けて、辛く寂しい日々に押し潰されいたかもしれない。

あの時、知らないまま不安になっているより、事実を知ろうとした自分がなかったら、たぶん今でも騙され続けていたに違いない。嘘だと疑う事もできたが、信じた方が良かったと今でも思う。あれで俺の気持ちはガラリと変ったのだ。愛しくて大好きだった彼女を嫌いになれた。もう二度と会いたくない。

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2005年02月23日

禁煙広がる地方自治体

健康増進法が施行されて5月で丸2年になる。公共のスペースでは受動喫煙を防止するよう義務付けられ、多くの自治体で議論され既に対策を講じた所もあるが、また新たに山梨県が庁舎内を5月から全面禁煙にすると発表したらしい。

しかし、議員棟の議員控室だけは例外だという。卑しくも法律を作る立場なのに、法律を守れないだから開いた口が塞がらない。ただしニュースとして配信された事で、事態が改善するのではないかと淡い期待もしたいものだ。

それから鹿児島の県教委は、4月から県立学校92校(高校77校、養護学校など15校)の敷地内禁煙を実施する事を決めたらしいので、心から英断に拍手を送りたい。その他九州では、福岡、佐賀、大分各県教委が来年度から敷地内禁煙を実施する予定していて、各市町村教委に対しても依頼するらしい。

一方国会では、超党派の議員でつくる禁煙推進議員連盟(約70人)が総会を開き、たばこ価格が先進諸国より安すぎて消費抑制につながっていないことや、未成年者の喫煙防止のため約60万台ある自販機の規制を強めるべきだとの指摘があったらしい。何を今更と感じる人も多いと思うが、国の政策を動かすにはプロセスが必要なのだろう。じっくり生温かく見守ろうではないか。

話しは変るが、プロ野球日本ハムのダルビッシュ有投手(18)の喫煙問題は、停学処分と反省日誌の提出で決着しそうだ。将来メジャーリーグを目指しているなら、身体を蝕み運動能力を低下させる喫煙は止めるべきだろうし、本人も今となっては止めたい違いない。同投手も若気の至りで軽軽に手を出したと思う。一流のアスリートにとって、タバコは全く必要のない要素である事を自覚し、出来れば将来のある後輩達に、止める難しさも含めて喫煙の害を教えてあげて欲しい。

最後は、本の紹介。『悪魔のマーケティング』欧米のたばこ会社が実践してきた商売を内部文書や証言を元に、英国ロンドンに本拠地を置く健康推進団体「ASH」が編集したもので、巧妙且つ戦略的なマーケティングを目の当たりに出来そうだ。



たばこに関するニュース


毎日新聞: 山梨県庁:5月から「全面禁煙」ただし議員控室は例外


毎日新聞: 県教委:先生、たばこはだめ!県立92校、敷地内禁煙に--4月から/鹿児島


河北新報社: 歩きたばこや自販機規制を条約発効前に禁煙議連


北海道日刊スポーツ: ダルビッシュ投手を停学 ~ 東北高、反省日誌を課す


産経新聞: 【書評】『悪魔のマーケティング』ASH編

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2005年02月18日

JTとJR、喫煙と嫌煙TPO

昨年末に「JTも認める禁煙旋風」(12/22)でJT(日本たばこ産業)の早期希望退職について取上げさせて頂いたが、2ヶ月弱で4500人とみていた希望者が最終的に5800人に成ったと発表した。これは総従業員数の35%にあたり、07年3月まで段階的に退職する。今季の収益は下方修正されたが、将来的には年間550億円のコスト削減効果が見込まれている。

何度も言うが、JTは国の政策を先取りする形で打つべき手を打っているので、心置きなく禁煙を初めて頂きたい。売上の減少に伴い税収の落ち込みが予想される財務省も、早い時期にたばこ税の引上げ(20-30円)タイミングを見計らっているに違いない。今まさに喫煙者の乗っている船は沈みかけていると察知した人から静かに降りているのだ。私は二度とその船には乗らない。

次は残念なニュースをお伝えしよう。JR西日本の垣内剛社長は、「九学会合同禁煙指導ガイドライン委員会」が要望した全面禁煙に消極的な考えを示した。詳細は「新幹線全面禁煙に後押し」(2/8)にあるが、せっかくの助け船なのに「もうもうとした煙がいいという人もいる」などと変わり者の意見を紹介し、またとないチャンスを逃そうとしている。これがポーズである事を祈るばかりだ。いくらなんでも「もうもうとした煙がいいという人もいる」って、受動喫煙対策の要望を断わるには苦し過ぎる言い訳に聞こえないでもない。

アメリカからも考えさせられるニュースがある。以前「強制禁煙とタバコ文化」(1/28)に触れたが、企業が喫煙者を強制的に禁煙させたというニュースがあった。しかし、この風潮は、アメリカ国内で強まる傾向にあるらしいのだが、やはりというか反発も強まっている。『労働権利研究所のリー・マーティビー研究員は「いかなる個人的な行動も健康に何らかの影響をもたらすことは避けられない。喫煙を禁止するなら、健康に悪い他の行動も禁止すべきだ」と“行き過ぎ”を戒めている。 』

仕事中にオフィスで酒を飲んだり、食事中にお下劣な会話をしたりといった社会通念上のマナーに反する行為として、喫煙行為もTPOをハッキリと確立すればいい。その上で他者に健康被害を及ぼさないよう分煙対策を講じれば、人間関係を損なうまでには至らないのではないだろうか。社会が一方的に抑圧する対象は、そのマナーを守れない喫煙者であり嫌煙者ではないだろうか。



たばこに関するニュース


日経新聞: JTの今期最終益、希望退職大幅増で560億円に下方修正


京都新聞: たばこの煙好きな人も 禁煙化要望にJR西社長


FujiSankei Business i: 米企業「喫煙者採用しません」“行き過ぎ”批判噴出

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2005年02月15日

禁煙で延びる寿命

米国とカナダの研究チームが、大真面目に禁煙すると寿命が延びると発表したようだ。大変ありがたいお言葉なのだが、禁煙ですべての健康が手に入るのではなく、禁煙によってその後に有害な煙を吸いこまない分、健康被害が少なくなると云う事なのでしょう。禁煙を志すきっかけになればいい事だと思う。

この調査では明らかになっていないが、同居人などのリスクはどれほどあるのだろうか。多少也とも喫煙が健康に悪いと自覚している喫煙者自身より、受動喫煙によって受けた非喫煙者の健康リスクと回復にも興味がある。我が国の健康増進法にも追い風になると思ったのだが、あまり調査結果が悲惨だとたばこ会社の廃業にも成りかねないので簡単ではなさそうだ。

喫煙による健康被害という概念は、喫煙者として当然持ち合わせている物であって、それよりも得る物があるという事で吸い続けているように思われる。であるなら「健康を損なう恐れがあるので、吸い過ぎに注意しましょう」と注意書きを載せたり、もっと文言を過激にしたところで、実際に体感するまでは、効力がないに等しいのではないだろうか。

実際に私が喫煙者だった頃、その注意書きを見ても戒めや抑制にはならなかった。それなら私が以前にも書いたように「人間関係を損なう恐れがありますので注意しましょう」の方が、問題意識を呼び起こすのではないだろうか。もっと言うなら「周りの人が迷惑なので注意しましょう」と書けばストレートに表現できるし健康増進法にも合致している。

私はたばこ文化を否定するつもりない。しかし古典と呼ぶにはまだ早い文化であるなら時代と共に変化してもいいはずだ。末永く文化を継承するには、一人一人が喫煙マナーについて考え、一緒に生活している人達の意見も取り入れる事を拒んでいては話にならない。喫煙者達は今、たばこが粋な文化になるかどうかを問われているのではないだろうか。



たばこに関するニュース


ロイター: 禁煙で寿命は数年延びる=米加研究チーム

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2005年02月08日

新幹線全面禁煙に後押し

日本呼吸器学会、日本肺癌(がん)学会、日本小児科学会、日本心臓病学会、日本産科婦人科学会、日本循環器学会などの「九学会合同禁煙指導ガイドライン委員会」が、JR各社に対し、新幹線や長距離の特急列車を含めた車両と駅ホームを全面禁煙とするよう申し入れることを決めた。

JR各社にしてみれば願ってもない要望書だろう。これで大手を振って全面禁煙を推進出来るのだ。これまでは、多少でも旧国鉄債務を肩代わりしている喫煙者に対して遠慮があっただろうから、まさに助け舟なのだ。この機会を逃さず速やかに回答して欲しい。

念を押すかのように、委員長の藤原久義・岐阜大大学院教授は「航空機は長距離の国際線を含めて既に全面禁煙で、ヨーロッパの新幹線も昨年末、全車禁煙となった。乗客、乗員の健康のためには全面禁煙にするしかない」と言ってくれているのだ。

この件は当サイトでも以前、「新幹線の煙害」12/10で触れたと思うが、これほど迅速に事が運ぶとは予想外だった。すっかり解決の道筋を付けてもらったのだから、鉄道会社なら、そのレールに乗ればいいのだ。

すわっ、秋葉原における砂漠のオアシス「Smokers' style」が消えた!のは、中旬に予定している改装のためであり、再びオアシスは出現すると事。歩行禁煙地区に秋葉原が指定されてから2年半、愛煙家の憩いの場としてJTが無料で運営しているという「Smokers' style」の需要は、全国至る所にありそうなのだが、残念ながら重い腰を上げない行政の出方次第といったところだろう。

最後のニュースは、アメリカ政府がたばこ会社を訴えたが賠償請求は認められなかったという、もう何が何だか理解するのが嫌になるようなニュースなので冷やかに笑って下さい。



たばこに関するニュース


東京新聞: 『新幹線、全面禁煙しかない』


Akibaニュース: 愛煙家の憩いの場所「Smokers' style 秋葉原店」から分煙機が消えた!


日経新聞: 米連邦高裁、たばこ訴訟で政府の賠償請求権認めず

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2005年02月03日

生涯喫煙者は難しい

JT(日本たばこ産業)が消費者のたばこ離れを懸念しているかのようなニュースがあったが、冗談も日曜日や祭日に言って欲しい。既に、どの程度で下げ止るかを調査してる段階でないと、先日のたばこ農家の廃業や早期依願退職を募るのは無謀であり経営者として失格だ。

パッケージに書いてある注意書きくらいでタバコが止められれば多くの人は禁煙で悩まない。タバコを買うようになったら立派な「ニコ中」だと若い頃に揶揄された事があったが、例え死亡するかもしれないと書かれようとも買った後で見る注意書きには、JTが心配する程の影響がないだろう。むしろ大金をつぎ込んで良いイメージを作り上げる宣伝媒体が減る事のほうが、新たなニコチン依存症患者発掘には障害となるだろう。

私が思うに死ぬまでタバコを吸い続ける事ができるのは、ほんの一握りの喫煙者ではないだろうかと、それ以外の喫煙者は、自分の意志でタバコを止める人、医者に止められ禁煙を余儀なくされる人達だ。これほど医療が発達してくるとポックリ逝く前に、どこかでチェックが入ってしまうので、タバコを一生涯吸うのはとても困難ではないだろうか。だとすれば新規の喫煙者獲得にJTが躍起になる事は、好ましくはないが理解は出来る。日本ではまだ騙された人が悪いのだ。

しかしだからといって、58年間喫煙をし続け73歳で死亡した人に、アメリカのタバコ会社が2200万ドルを賠償するのは、大いなる矛盾を感じるので理解しがたい。払う方も払う方で、訴える方も訴える方だと思う。何千万人といる喫煙者のうちで高額の賠償をされるのは極一部の人というところに大きな歪みを感じてしまうのだ。

話しは変るが、コクヨからオフィス用のラピセル簡易喫煙ルームが発売を開始したらしい。法人で分煙化を推進しているなら、一考の価値あり。



たばこに関するニュース


毎日新聞: たばこ規制条約:消費者のたばこ離れ拍車を懸念 JTなど


ロイター: 米たばこ訴訟で2200万ドルの賠償金支払い命令


日経BP: 「オフィスを完全分煙に」、組み立て容易な簡易喫煙ルーム

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2005年02月01日

全面禁煙国と葉たばこ農家

世界初の全面禁煙国となったブータンのワンチュク国王が、実は喫煙者で現在は減煙に挑戦中だと明かしたらしい。タイなどの仏教が盛んな国では喫煙を罪悪視するのは珍しくないらしいが、事もあろうに国王が喫煙者だという事実は国民にとってショックだったろう。

それも禁煙ではなく減煙というところが解せない。数々の徳を積んだ国王ともあろうお方が、宗教的な教えに反してまでも欲求を抑えられないとなると些か訝しい。残された課題が国王の道徳心だったとは、なんと言ったらよいか言葉が見つからない。

そんなワンチュク国王が、減煙ではなく禁煙に成功したというニュースを近い将来聞けることを願って止まない。真の全面禁煙国として再びアピールして欲しい。

徳島県のローカルニュースで、県内の葉タバコ農家が4割減少するとある。よく読むと小規模葉タバコ農家を対象にJT(日本たばこ産業)が廃業を募集した為であり、高齢化と重労働が生産農家減少に拍車をかけているらしい。

ただJTによると全国的なたばこの耕作面積は、凡そ一割にあたる約二千二百ヘクタール減の約一万九千四百ヘクタールとなる見込みらしいので、緩やかな減少といっていい。この国内葉たばこ生産農家の状況は、正に需要と供給のバランス次第なので、心置きなく禁煙する事をお薦めしたい。代わりに国内産の野菜や食品を食べれば良い。



たばこに関するニュース


毎日新聞: ブータン:国王が減煙に挑戦中 世界初の全面禁煙国


徳島新聞: 葉タバコ農家の廃作進む 県内、美馬・三好で5割減少

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