2005年03月30日

全面禁煙、やれば出来る

アイルランドのレストランやパブ、職場などの公共施設が禁煙法により全面禁煙になってから29日で丸一年経った。大きな混乱もなく、すっかり馴染んだと伝えている。やっぱりやれば出来るんだと思わせてくれたので、とても嬉しいニュースだ。

日本でも近い将来、飲食店や遊技場、職場などが全面禁煙となる日が来るだろうが、それまでに喫煙マナーの徹底と喫煙の影響や害について、大いに啓蒙活動がされるべきだし、特にマナーについては古い概念を壊す事になるので抵抗もあるだろうが、新たなタバコTPOを確立して欲しい。

私は大阪市の中心部に住んでいるので、モラルの低下については現実を嫌というほど見ている。駅前や歩道に適当に並べられた自転車、交差点の中に駐車した自動車、所構わず使用する携帯電話、道路を灰皿代わりに使う喫煙者など挙げればキリがない。この状態を放置すれば、犯罪を誘発しているに等しいのではないかと思う事もある。これくらいなら大丈夫だと、間違ったメッセージを街中で発しているように映るのだ。そして禁煙法の成功は、このあたりにヒントがあると思っている。

そこで未だに正しい喫煙モラルが世間に浸透していないという認識で、せめて喫煙者に現状を理解して頂く為には、健康増進法の周知を大々的にする必要がある。健康増進法を厳格に解釈すれば、喫煙する場所は大幅に縮小して然るべきであり、他人の迷惑を省みずに、罰則がないからといって喫煙する人は、社会性に欠けると言わざるを得ない事を世間一般の共通認識とすれば、喫煙者と非喫煙者との敵対ではなく共存の道が開かれるのではないだろうか。

もう一つのニュースは、妊娠中にタバコやお酒を飲むと胎児の体重に影響するという研究結果が、国立健康・栄養研究所の滝本秀美・主任研究員らの分析で明らかになったらしい。研究者は「妊娠中の喫煙、飲酒は控えるべきだ」と訴えているらしい。激しく同意です。生まれる前から虐待するのは慎むべきだと思います。

たばこに関するニュース
CNN.co.jp: 禁煙法施行から1年、空気清浄なるアイルランド
読売新聞: 赤ちゃんの体重減、妊娠中の酒・たばこ危険です


※禁煙の輪を広げる為に、あなたの一票をクリック!

2005年03月24日

喫煙は「ニコチン依存症」

正式に医療関係者が禁煙ビジネスに参入する狼煙を日本循環器学会学術集会で19日に上げ、喫煙は「ニコチン依存症」という病気ととらえ、依存を断ち切るための治療法や、「禁煙に失敗しても患者を責めない」といった指導のこつを示したらしい。

禁煙が眼中にない喫煙者にとっては寝耳に水のようなニュースに違いない。ストレスを和らげてくれたりホッと一息つける一服という行為が、嗜好ではなく依存症だからと切って捨てられた格好なので、聞く耳を持たないであろう事は容易に想像できる。私自身の喫煙経験でも『喫煙行為の正当性』は重要な位置付けであったし、それを否定される事を激しく拒んだからだ。

しかし、きっかけがあれば禁煙をしたいと思っている喫煙者にとっては、かなりの衝撃をもって伝わる事だろう。たばこ税の増税を機に禁煙を考える人にも似たような影響を及ぼすはずだ。ただし立派な病名が付いたからといって、自分自身で一歩目を踏み出さない限り、現状から抜け出せない事には変りはない。病気を自覚し病気と闘う覚悟を決めないとタバコとの関係は改革出来ない。

この他、埼玉県熊谷市医師会の井埜利博医師(小児循環器)らの研究が同学会で発表されたらしい。親の喫煙が子供の善玉(HDL)コレステロール値を下げ、成人後の動脈硬化リスクを高めるというものだ。子供と接する時間の多い母親が喫煙者の場合は、父親の2倍の影響があると併せて発表されたらしいので、一時の欲求に流されず深刻に考え直すべきではないだろうか。

最後は、前回お伝えした名古屋市の路上禁煙のニュース。初日は横暴な違反者がなかったと概ねホッとした様子だ。初日は報道機関も悪質な違反者を逃すまいとカメラを構えているので、一般常識の範囲を逸脱する姿勢は示し難いという本音も見え隠れするが、規律は最初が肝心といわれるので徹底して喫煙者のモラル向上に今後も努めて頂きたい。

たばこに関するニュース
朝日新聞: 喫煙は「ニコチン依存症」という病気 禁煙治療で手引書
読売新聞: 親の喫煙、子に「害」じわり…動脈硬化のリスク高まる
読売新聞: 路上禁煙スタート 初日、目立った違反なし 指導員「ホッ」 市外の人への周知に課題も

※禁煙の輪を広げる為に、あなたの一票をクリック!

2005年03月17日

路上禁煙からモラル向上

名古屋市の中心4地区で、路上喫煙禁止がスタートしたらしい。愛・地球博との兼ね合いもあり新年度予算が使えない時期からのスタートに、戸惑いや不手際がないとはいえないが、やるからには成功して欲しい。

それにしても禁煙地区に繁華街を指定している事に目を奪われた。名古屋の栄といえば、大阪では北新地やミナミといった有名な繁華街なので、終日禁煙の徹底をどれくらいできるのか大変興味があるし、そのノウハウは今後に日本全国で活かせるのではないだろうか。

私の思いとしては、路上禁煙を部分的に強制するという方策に賛同しがたい。なぜなら喫煙者に区域以外ならば歩きながらの喫煙可能という免罪符を渡す格好になるからだ。喫煙者に間違ったメッセージを送っているような気がしてならないのだ。

しかし、この全国に広がる流れは活かせるとも思っているし、また、活かさなければならないとも思う。喫煙者のモラル向上に努める入口として、一般の道路を灰皿代わりに使用する行為を良しとしない世論を形成し、その行為は社会人として恥ずべき行為だと認識して頂いてこそ意味がある。

傍若無人な喫煙行為に明日はない。喫煙者自らが出口をふさぐ事の無いように、新たなタバコ文化を創造して行くのは喫煙者自身の一人一人が自覚する事で、他人の迷惑を省みない行為は自浄されて行くのではないだろうか。一方が規制したり、それに反発して迷惑行為を繰返す社会より、お互いが共存する社会を私は望みたい。

共存という事でタイミングよく、新型の家庭用空気清浄機「フラッシュストリーマ光クリエール PLUS(プラス)」が開発されたニュースを伝えておこう。性能については詳しく分からないが、この製品がJTとダイキン工業の共同開発というところに注目してほしい。

そしてJTも製品コンセプトを立案したとあるが、この製品ではタバコの煙・ニオイを除去する事に特化したということは、即ち、煙・ニオイが迷惑なものと認めているのだ。現に、「吸われない方の約80%がたばこの煙、臭いが気になると回答。また、吸われる方の約80%、吸われない方の60%が煙・臭いの解決を空気清浄機に期待している」というJTが実施した調査結果まである。

タバコを取り巻く環境は、健康増進法で受動喫煙による健康被害が問題になり、JTの調査でタバコの煙・ニオイも問題視されているのが現状なので、日本の社会が禁煙や嫌煙に流れるのは必然なのだ。また、新しい情報によって人々の考えは変化していくものなのだから、タバコの文化も変化する事を肯定するべきだと思う。



たばこに関するニュース


中日新聞: 路上禁煙 名古屋の4地区でスタート


読売新聞: あすから 路上禁煙 知ってる? 周知ステッカー間に合わず


日経プレスリリース: JTとダイキン、たばこの煙や臭いの除去に特化した家庭用新型空気清浄機を開発

※禁煙の輪を広げる為に、あなたの一票をクリック!

2005年03月08日

新病名は、受動喫煙症

受動喫煙の健康被害を「受動喫煙症」と新たに定義するというのは、職場なので完全分煙を望んでいる人達には朗報だ。また受動喫煙症を6段階に分類し、さらに必要に応じて診断書に環境改善などの意見も沿えるらしい。これを3月中にも正式決定するらしい。

この新しい定義の出現は、喫煙モラルに対して極めて大きな影響を与える事になりそうだ。これまでは喫煙被害を訴えても立証するという困難に直面していたが、健康増進法に則り受動喫煙がそもそも健康被害なのだという前提であり、室内で従事する者すべてに該当しそうな診断基準だからだ。

もしも、っで恐縮だが、この診断基準と新しい定義が社会的に認められるのなら、会社のオフィスはもちろん、弊害が大きそうな飲食店や遊戯店の従業員は皆、受動喫煙症の患者に成りうるし、そのために事業者側は環境改善の措置を講じなければならなくなる。必然的に、完全な換気設備を設けるか室内全面禁煙になるはずなのだが・・・、事はそう簡単なものだろうかという疑問符が沢山つく。

先日(2/18)もJR西日本の垣内剛社長が「もうもうとした煙がいいという人もいる」っていう素晴らしい言い訳をご紹介したが、遂に9学会合同禁煙指導ガイドライン委員会の要望に対して結論を出した。各社の回答は、分煙強化は約束したが、全面禁煙化は「今後の検討課題」にしたらしい。実に勿体無い返事をしたものだと後で悔やむ事になるだろう。

またしても東京から路上喫煙に対して取り組むニュースが流れてきたのだが、私の住む大阪からは声すら聞こえてこないのが残念でならない。まあ、大阪市はそれどころではない。台所と応接間と寝室がひっくり返りそうな事情を抱えていて、勝手にポイ捨てくらいすればいいというのが現状だ。もしも大阪で、この手のニュースがあれば、大々的に取上げたいという意欲はあるので必死で取材をして欲しい。

最後は、タイで発売されている「マイルドセブン」のパッケージに注目して頂きたい。こんな写真が付いていても吸えるのだから、やはり喫煙者は脳の病気としか思えない。ニコチンさえ摂取できれば、吸殻でも火をつけて吸うのだから、グロ写真くらいでは欲求を抑える事はできないのだろう。



たばこに関するニュース


毎日新聞: 受動喫煙:初の診断基準 禁煙推進医師連盟、被害6段階に分類


朝日新聞: 全面禁煙化、JR応じず 9学会要望、分煙強化は約束


日経新聞: 東京の街頭に喫煙スポット相次ぎ新設・ポイ捨て防止


産経新聞: 吸い過ぎにご注意…タイで患者の写真をパッケージに

※禁煙の輪を広げる為に、あなたの一票をクリック!

2005年03月02日

たばこ規制枠組み条約、他

「たばこ規制枠組み条約」が2月27日より発効された。我が日本も条約批准国の中に入っており、3年から5年をめどに、喫煙による健康被害防止ためのタバコ消費削減を目指す事になりそうだ。

具体的な方策としては、4月からの屋外広告禁止や禁煙教育の強化、分煙の徹底、消費削減につながる課税強化、広告・販売促進・スポンサー行為の禁止規定などを盛り込み、主要包装面の原則5割以上を健康警告表示にあてること、たばこ自販機を未成年者が使えないようにすることも、締約国に義務づけるらしい。

これらは一昨年から着々と準備をしているので、関係各位は折込済みだから何も心配しなくていい。ただタバコを吸わなければ丸く納まるのだ。広告・スポンサー行為の禁止だけでも徹底すれば、手の平を返したように朝から晩まで、いかにタバコが悪いかをテレビやラジオ、雑誌などで目にする事になるだろう。映画やドラマでも無駄な喫煙シーンが減るはずだ。

そんな禁煙ムードの中、日本ハムファイターズのダルビッシュ投手が、「生涯禁煙宣言」をぶち上げたらしい。有名新人の喫煙問題が明るみになった事で球団側は、「首脳陣、ベテランも含めファームにいる全選手はユニホーム着用時は禁煙」の球団方針を示し、広く喫煙問題に取り組む姿勢をみせているので大いに応援したい。

そして波紋はさらに広がり、日本禁煙学会と日本禁煙推進医師歯科医師連盟が、プロ野球全12球団に対し、喫煙状況などに関する実態調査に乗り出すらしい。選手生命を縮める要因を自ら断ち切れない選手は、一流と呼ばれる前に選手生活を終える事になると認識すれば、多くの選手がタバコと縁を切るのではないだろうか。その事が甲子園を目指す球児達にも伝われば、悪い芽を早く摘めるし生やさない事も出来るだろう。

話しはガラリと変って、最近なにかと話題の名古屋だが、万国博覧界を控えて39万人が参加した「なごや・まちピカ大作戦」なる清掃活動をしたらしいのだが、そのなんと80%がタバコの吸殻だったという、喫煙者にとってとても恥ずかしい話し。ポイ捨てしていいという権利はないはずなのだが・・・。



たばこに関するニュース


読売新聞: たばこ規制条約 発効


朝日新聞: 「たばこ規制枠組み条約」発効 日本も4月から規制強化


北海道日刊スポーツ: ダルビッシュが生涯禁煙宣言


日刊スポーツ: 12球団の喫煙実態調査を実施へ


産経新聞: 万博に備え「清掃大作戦」名古屋市で39万人参加

※禁煙の輪を広げる為に、あなたの一票をクリック!