2005年04月21日
喫煙調査と禁煙便乗商品
厚生労働省の2003年国民健康・栄養調査によると、「習慣的な喫煙者」は男性の46.3%、女性11.3%。このうち「禁煙を試みたことがある」人は男性が53.5%、女性は60.8%で、平均禁煙回数は男性4.6回、女性3.6回。また「たばこをやめたい」という人は男性の4人に1人に当たる24.6%、女性は3人に1人の32.6%だったらしい。
どうやら禁煙を試みた内の半分は、タバコを止めたくなくなったか、出来ないと思い込んで諦めているのだろうが、只今の意識調査なので、今後の状況変化などで禁煙挑戦意欲が沸き起こる事もあるだろうから、どうせなら心置きなくタバコを吸う事に大賛成だ。誤解のないように追記するならば、吸うなら吸う、止めたんだから吸わないんだというケジメを付けるという意味である。いつか訪れるであろうタバコを止めたくなった時に、スパッと止めるのが理想的だと思うからだ。同時に、もう充分吸ったんだという達成感に似た感情も持てるだろう。
ざっと1000万人近い人達が「たばこをやめたい」と思っている様だ。そんな喫煙者に朗報かどうかは分からないが、エスエス製薬がニコチンを無害化促進するという緑茶を販売するらしい。以前、同様の作用があるという製品をカネボウフーズから『ニコダス』というガムで発売された事があった。
なるほど、有害なニコチンを無害化するという作用は素晴らしいと思う。しかし、その作用がニコチンを欲している喫煙者の脳内で起こればどうなるか想像して欲しい。喫煙者は、血中ニコチン濃度が半分になると、ニコチン枯渇状態になる。普段でも一服後、30~40分で血液中のニコチン濃度は半分になるらしいが、もしもそのスピードを早めれば、同時に脳内がニコチンを欲しがると云う事だ。
一見すると健康指向だが、その効果は疑わしいという域を一歩も出ないというのが私の結論です。文字通り、こんな商品でお茶を濁すくらいなら、『禁煙セラピー』をじっくり読む方が、余程健康的で建設的だろう。
- たばこに関するニュース
産経新聞: 喫煙者の半数、禁煙試みた経験 厚労省が報告
日経BP: ニコチンの無害化促進する喫煙者向け緑茶を発売、エスエス製薬
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2005年04月19日
新たばこパッケージ

新しいタバコのパッケージを初めてじっくり拝見した。最初の感想は、一見すると高級なコンドーム(?)のような装いになった事と、やはり警告文の割合が拡大し文言が具体的になったことだろう。画像をクリックすると「セブンスター」の拡大画像をご覧になれるのだが、そこには「喫煙は、あなたにとって肺気腫を悪化させる危険性があります」とあり、厚生労働省のWebサイトアドレスもある。
私が若気の至りで手を出した頃とは違い、カッコイイとかお洒落といった要素が随分と薄れているように見えるので、それはそれで若年喫煙の抑制にはなるかもしれない。ただし、このパッケージデザインを隠す為や披露しない為に、お洒落なシガレットケースや簡易ケースが爆発的な人気にならないとも言い切れない。そうなれば、グロテスクな画像だろうが警告文であろうが、さほど気にならなくなるのは言うまでもないだろう。
更に言うなら、現役のニコチン中毒患者には、寝耳に水とか馬の耳に念仏とか馬耳東風という表現を多用しながら、否定的な意見が続出すると思われる。実際に相当なショックを目の当たりにしない限り、ニコチン中毒を治そうとは思わないからだ。また殆どの喫煙者が、自分だけは病気にならないと、半ば暗示を掛けながら吸っている現状では、軽やかにスルーされるのがオチだ。
しかしだからといって、まったく効果がないとは言わない。言い方を変えれば、大いに効果がないからJT側も受け入れたと云う事だろう。
名古屋市の路上禁煙からの続報。4地区1日6時間のパトロールで、違反者が1日あたり平均146人らしい。違反者は減少傾向にあると市環境局事業部は分析している。まだ周知期間として罰則はないが、この先の対策も興味津々なので、この取り組みは出来るだけ取上げたい。
- たばこに関するニュース
日経BP: たばこを取り巻く環境は、どう変わるだろうか
読売新聞: 路上禁煙 パト1週間 1022人違反
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2005年04月15日
一石二鳥の路上禁煙指導員
先日(喫煙は「ニコチン依存症」)もお伝えしましたが、先月17日から始まった名古屋市内4地区の路上喫煙禁止の続報です。県警OB12人からなる指導員のパトロールで、路上禁煙の啓発や指導は、大きなトラブルもなく、概ね順調らしい。恐らく、ただのおっさんだと見くびれない、何かを全身で醸し出しているに違いないが、大阪府もその手の人材確保は、まったく苦労しないだろうから、是非、参考にして欲しい。
勤務実態のない公務員の天下りを世間は許さないだろうが、街の美化と防犯に一役も二役も担う警察官OBの活用は、積極的にして頂きたいくらいだし、それを実践した名古屋市には、大きな拍手と賞賛を贈りたい。名古屋市の喫煙者から見れば、大阪市は天国に映るかもしれないが、ゴミ箱の中で生活するのは、そんなに気分の良いものではない事を知って欲しい。
禁煙の先進国、アメリカからのニュース。米モンタナ州議会は7日、レストランやバー、公共建物内での喫煙を全面禁止する法律を可決したと伝えた。全米で10州目の禁煙州らしいが、えっ?たったそれだけ?というのが素直な感想だ。ちなみにカリフォルニア、コネティカット、デラウェア、フロリダ、アイダホ、メーン、マサチューセッツ、ニューヨーク、ロードアイランドが、同様の法律を有する州らしい。
さて51番目の州と揶揄される事も在る日本は、この先どうなるでしょうか。
- たばこに関するニュース
朝日新聞: 路上禁煙呼びかけ/名古屋市の条例 栄などでパトロール
毎日新聞: 喫煙全面禁止:米モンタナ州が全米10州目の「禁煙州」に
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2005年04月13日
禁煙教室で学んだ事
昨日、傘地蔵さんからのコメントに、大阪市が開催している禁煙教室の話が在ったので、実際に2年前体験した私の感想を少し。大阪市某区の禁煙セミナーに参加したきっかけは、こちらから懇願したのではなく、どちらかというと偶発的な出来事でした。今から思い帰すと渡りに船だったのでしょう。
禁煙前に参加した第1回目は、セミナーの概略説明を聞き保健師さんとの個人面談をし、いよいよ禁煙開始日を決定すると誓約書にサインをしました。それに間違いなく喫煙者であるか確認する為に、尿検査と呼気一酸化炭素濃度測定を受け、66ppmという記録ホルダーに認定されたのでした。
禁煙開始日まで10日以上あったので、頂いた禁煙手引きを読んだりして、漠然と苦しい禁断症状と闘う日々を想像したりもしました。保健師さんが、苦痛を和らげてくれるというので、帰り道にニコレットを買いました。その小冊子に禁煙日記を付ける事を勧めていたので、素直に日記帳を準備しました。それが現在の「禁断症状日記」です。どうせ禁煙するなら自分に優位な状態で進めたいと思い、いろいろと禁煙について情報を集めた事が、結果的には功を奏したのではないかと思います。
戦う相手、つまり敵を知る事は、戦に勝つ為の基本だと云う事です。ここで敵といえば、タバコです。これまでタバコによって得られていた効能とこれからタバコによって被る損失とを冷静に慎重に天秤に掛けてみる事が重要です。その答えを急ぐ必要はなく、一年ほど様子を見るくらいで私は、禁煙生活をスタートしました。
禁煙開始から5日目で、ドクターチェックと称した禁煙継続確認がありました。呼気一酸化炭素濃度は、1ppmまで下がりタバコを吸っていない事が晴れて証明されました。別にドクターに相談する事はありませんでしたが、保健師さんの喜び様に気を良くして帰りました。タバコを吸わないだけで喜んでくれる人がいるのは、ちょっとしたカルチャーショックだったように思います。
その後、1ヶ月後2ヶ月後と同様の継続確認があった後、3ヶ月目にセミナー終了となりました。最終日には、参加者による会話形式の近況と感想を発表する場が設けられました。記憶では12,3人ほどだったと思いますが、この中にはタバコを止められずにいた人もいて、完全に吸っていなかったのは私を含めて5人でしたが、3ヶ月間の禁煙セミナー受講を終了したという終了証書は、この日の参加者すべてに渡されました。

朝日新聞の記事に在る「達成率45%」という意味は、恐らく全参加者より禁煙セミナーの終了証を発効した割合だろうと思いますが、それでも禁煙を成功させたいという志さえあれば、いずれは成就すると私は考えます。問題意識を持つ事から改善・改革は始まるものだとしたら、タバコを吸う事に対して疑問を抱く事こそ、禁煙の第一歩なのかもしれません。
- たばこに関するニュース
朝日新聞: 禁煙教室人気 でも達成率は45%
大阪市健康福祉局:禁煙教室の御案内
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2005年04月07日
自動販売機でカードが必要
JTなどたばこ会社4社で組織する日本たばこ協会が、2008年4月1日をめどに成人を対象に発行するIC(集積回路)カードがないと、自動販売機でタバコが買えない制度を導入するらしい。これで少しは未成年者が、タバコを購入し難いシステムになりそうだ。
この制度の運用や組織形態にツッコミを入れたいところだが、グッと堪えて大同で支持したい。導入当初は闇カードも流出しないだろうからある程度の歯止めが掛かり、日本全国の自動販売機で自由に未成年者が購入できなくなる事と、この制度導入が禁煙の動機に成る事を願うばかりだ。
しかし長期的には、この制度は形骸化する可能性が大きいので、やはり禁止や排除といった喫煙者に抑制ばかりを強いる方法ではなく、喫煙者自身が、人前でタバコを吸う事は迷惑な行為であるという意識を育む方策で、主体的に喫煙スタイルをガラリと変える方向が望ましいのではないだろうか。
最低限タバコとICカードが、ヤフオクで取引される事の無いようにして頂きたいものだ。
大ニュース!遂に大阪にも路上喫煙禁止の波がやってきた。素晴らしいニュースだ。関西ローカルのテレビなら全面的に後押しして欲しいくらいだ。どこまで波紋が広がるか、生温かく見守りたい。
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読売新聞: 持ってないと買えません、たばこカード08年導入
朝日新聞: 江坂駅周辺の喫煙禁止 吹田市
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2005年04月04日
JTの喫煙マナー広告
昨日の朝刊にJT(日本たばこ産業)がマナーを啓蒙する広告を掲載していたので、朝から気分よく読ませて頂いた。どれほど喫煙者に思いが届いたかは計り知れないが、テレビCMや電車内の広告でも多くの喫煙者の目に付いている事は間違いないだろう。これらの広告で扱われる事例は、一部の活動家の声ではなく、一般の感覚なのだとして素直に耳を傾けて欲しい。
私の禁煙する動機の一部に、「格好悪い」というものがあった。かつては自分も赤信号をグットタイミングと勘違いしタバコに火をつけ歩きタバコをしたり、道路や排水溝を灰皿代わりに使用した事があったのだが、ある日突然、他人が同じ行動をしていた時、ふと「格好悪い」と思い始めたのだ。まさに人のフリ見て、我がフリ直せだった。
それでも禁煙を開始しようと決断するには、この経験だけでは私自身が至らなかったので、JTとしても最小限の売上減少で最大限のイメージアップ効果を得たような気がする。JTと喫煙者が社会から必要以上に阻害されない為にも、喫煙マナーの改革・改善は、両者とも避けては通れない茨の道ではないだろうか。
実際問題、JTのタバコ事業が末永く生き残る為に講じられる策は、そう多くない。その中でも喫煙マナーの向上を図る啓蒙活動は、今後の世論を睨んだ最善の策だと思う。よりスムーズに分煙社会へと移行するための一手なのだ。分煙化の最中で世論を敵に回して大きな波風を立てる事は、JTや喫煙者にとっても不幸な事に違いないのだ。喫煙マナーの向上は、JTや喫煙者、非喫煙者にとって、お互いに利があると私は思う。
私は自分が禁煙に成功したからといって、全ての喫煙者を禁煙させようとは思っていない。タバコを吸い続けたい人の自由を奪うつもりはないのだ。タバコが健康を損なう事など喫煙者なら程度の差こそあれ百も承知だろうし、また、致命傷に至るまでは多くの年月が掛かる事も知っているだろうから、タバコによってストレスが解消すると思い込んでいる喫煙者に無理強いをしても逆効果になるだろうと理解している。
だからこそ、社会性のある喫煙マナーを身に付けて、今後もタバコを吸い続けて欲しいのだ。
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