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2003年10月17日
松井選手が飛んだ
海の向こうのニューヨークから、嬉しい知らせが届いた。
アメリカンリーグの覇者を争ったボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキースが、お互い3勝3敗で迎えた最終戦は、まさに死闘と呼ぶに相応しかった。あのベーブ・ルースの時代から続くアメリカ東海岸での伝統の一戦は、松井がプレーするニューヨーク・ヤンキースが延長11回、先頭打者のブーンが初球を叩いてサヨナラホームランで制した。
歓喜で湧きかえる渦の中、ルーキー松井も顔をくしゃくしゃにして、今シーズン一緒に闘ったチームメートと抱き合い喜びを分ち合う姿が、テレビ画面に映し出されていた。当然、勝ちたい試合だったはずだが、今日の松井のそれは、尋常ではなかった。
それは、3点差のついた8回裏の攻撃で1点を返し、なおも走者1塁で打席がまわってきた松井の打球で、相手エースのマルチネスを打ち砕く見事な右翼線を破る2塁打を放ち、次打者ポサーダの中堅前ヒットで同点のホームを踏んだ時だった。

この試合の勝利に賭ける松井選手の気持ちが爆発したのだろうか、全身から溢れ出るエネルギーで宙高くジャンプしていた。それは、普段の松井選手からは、想像も出来ない喜びと執念の表現であった。
祝福するチームメイトに迎えられても、両コブシを固く握り締め何度もガッツポーズを繰返し、ルーキー松井が気迫を顔全面に出し鬼の形相で、ヤンキースの至宝バーニー・ウィリアムスとハイタッチをしている姿が、今年の松井選手が背負ってきた物の大きさを教えてくれたような気がした。
あと4勝で、念願の世界一である。先ずは、ワールドシリーズの舞台に勝ち上がったことを祝福したい。そして、ルーキー松井の楽しい土産話を楽しみにしたいものである。
投稿者 Tsunebomb : 2003年10月17日 23:49
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